生活

韓国から日本へ里帰り出産の方法/日本と韓国での手続きについて

はじめに

今回、私が経験した韓国から日本へ里帰り出産についてまとめています。
言葉も文化も違う異国での出産は勇気と覚悟が必要なこともあります。

とら子

重要な日韓での手続きについてもまとめているよ!

日本へ里帰り出産を検討している方の参考になれば幸いです。

里帰り出産のメリット

言葉の心配なく出産できる

海外で暮らしている方の中には、現地の言葉がネイティブ並みの方もいらっしゃるでしょう。しかし、母国語に勝る安心はないと思います。

初めての出産で不安にならない方はいないですよね。そんな時、産院の産婦人科の先生や助産師さんに日本語で聞くことができる環境はとても安心できます。

実家族のサポートが受けられる

産後はできるだけ体を休める必要があります。
実家族にママの身の回りのことや食事の準備、赤ちゃんのお世話など手伝ってもらうことで身体的な回復も早まることでしょう。

また、慣れ親しんだ環境で実家族に支えられることは、精神的な安心感にも繋がります。
産後のホルモンバランスの軽減や不安、ストレス軽減にもなります。

産院で助産師さんから指導は受けても、いざ自宅で育児をスタートすれば新たな悩みが出てくるものです。
育児経験者である母親や祖母など、育児のアドバイスを受けることができます。

また、上のお子さんがいる場合、実家族へ上の子を安心して任せることもできます。
そのためママは自身の休養、赤ちゃんのお世話に集中しやすくなります。

とら子

産後のママが心身ともに余裕を持てることが最大のメリットだね。

里帰り出産をする際に必要なこと

産婦人科の先生とも相談の上になますが、日本へ一時帰国しましょう。
日本のほとんどの病院は分娩予約制です。希望する産院へ受診して分娩予約を取りましょう。

そして、日本の健康保険に加入していないと通院から出産まで全額自己負担となります。
一時帰国した際に市町村での転入届(住民票)、国民健康保険の加入を済ましておくと安心です。(健康保険加入者は出産一時金50万円の受け取り可能。)
※海外に住んでいて(=日本非居住者の場合)日本での行政サービスに制限があることがあります。必ずお住まいの市町村へお問合せください。

  • 転入届(住民票)の提出
  • 国民健康保険の加入
  • 母子健康手帳の交付

上記3点は忘れずに行いましょう。

とら子

韓国の母子手帳と身分証(免許証)を市役所へ持っていくと日本の母子健康手帳をもらえたよ。

  • 産院受診

母子健康手帳を持って産院を受診して、分娩予約を取りましょう。
その際、妊娠何週までに里帰りして受診が必要か、現地で受けた妊婦健診や検査データは何が必要かを確認が必要です。

  • 上の子の預け先

もし、二人目以降の出産の場合、上の子の預け先も考える必要があります。
家族の手厚いお世話があり、必要なければ手続きする必要はありませんが、日本で一時的に保育園や幼稚園(こども園など)に通わせるのであれば一時帰国の際に見学へ行ってみたり、必要な手続きを確認しておくと良いでしょう。

渡航のタイミング

現地の産婦人科の先生とも相談の上ですが、妊娠32〜33週ごろまでには帰国するのが一般的になっています。

とら子

とら子は妊娠33週で日本へ帰国したよ!

タイミングを見て里帰り出産先が必要な書類、データの依頼をしましょう。

また、航空会社によって妊婦の搭乗ポリシーが違ってきます。必ず確認が必要です。

出産後の手続き

出産届の提出

赤ちゃんが産まれたら14日以内に出生届を提出する必要があります。
出生届は出産した病院でもらいます。名前が決まり次第届け出るようにしましょう。

出生届を提出する際、母子健康手帳が必要です。忘れずに持参しましょう。

1人目は韓国で出産したので日本の出生届のその他の欄に「日本国籍を留保する」と記載していたのですが、二人目は、日本での出産だったので、日本国籍の留保記載は必要ありませんでした。

パスポート取得と韓国帰国まで

赤ちゃんのパスポートを取得する際に戸籍謄本が必ず必要となります。
時間、体力があれば日本のパスポートと韓国のパスポートを取得して帰国するのが望ましいですが、産後すぐに韓国大使館または領事館に行くことは難しい場合もあります。
日本のパスポートのみでも韓国へ入国でき、韓国でパスポート申請もできるので、日本で必ず申請しなければならないものではなかったです。

筆者の場合は下記の手順にて進め、韓国(ウルサン)へ帰国しました。

  1. 戸籍謄本を発行(2通)
  2. 日本のパスポート申請(証明写真も準備する)
  3. 韓国へ戸籍謄本原本(1通)を郵送
  4. 韓国で출생신고서(出生届)の提出(ウルサンにて夫が提出)

韓国の場合、生後30日以内に出生届を提出する必要があります。戸籍謄本が2通必要なのは日本のパスポート申請用と韓国で出生届提出用です。

韓国(ウルサン)で出生届を提出する際必要なもの。

  • 日本の戸籍謄本(原本)
  • 戸籍謄本の韓国語訳
  • 출생신고서(出生届)…韓国の役所で入手可
  • 가족관계증명서
  • 혼인관계증명서
  • 提出者の身分証、印鑑

とら子

韓国の役所へ必要書類について確認した時、出生届の受理証明書も必要言われていたけど、結局いらなかったみたい。

韓国(ウルサン)での手続き

赤ちゃんは韓国入国の際、日本のパスポートで、日本人として入国しました。
そのため、入国申告書の記入が必要でしたが、特に問題はなかったです。

出生届が受理後は、赤ちゃんの名前が家族関係登記簿に記載されているので韓国のパスポート申請が可能となります。
次回の日本帰国までに申請すれば大丈夫です。

まとめ

母国、地元、慣れ親しんだ環境の中で出産することは、海外で出産するよりも精神的に余裕があったかのように思います。

メリットもたくさんあります。
しかし、父親である夫は韓国で仕事をしているので、予定分娩でない限り出産に立ち会えない、すぐに駆けつけられないなどのデメリットもありました。

また、上の子がいて、すでに韓国の幼稚園や保育園に通っている場合、日本に数ヶ月滞在し日本の幼稚園や保育園に通うことは子供にとって大きな環境の変化になってきます。
もちろん、子供にとって日本語教育を受けることのメリットもたくさんありました。

最後に…
日本の産院のご飯は感動的においしいです。筆者の場合、韓国での出産経験もあり、韓国料理も大好きですが、産後の体に染み渡るほど、やはり日本食は最高です。

ママが安心して出産できる場所を第一に考えることが大事です。日本での里帰り出産のご参考になれば幸いです。

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